コラム
2024.08.23
転職でもらえるお金〜再就職手当とは〜
こんにちは、コンシェルジュのキクハラです。
再就職って大変ですよね。自分に合った仕事が見つけられるのか不安だったり、仕事が見つかっても給料が入るまでの生活費が不安だったり、悩みがたくさんあると思います。
今回はそんな不安の一つである、お金にまつわる記事です。皆さんは「再就職手当」をご存知ですか?
再就職手当とは
再就職手当は、失業手当の受給者が、早期に(支給日数を一定以上残して)再就職した場合に支給される一時金です。
いわば、再就職に対するお祝い金ですね。失業手当を満期で受給しようとすると、就職活動が長引き、再就職が不利になる可能性があります。そこで、「失業手当を満額もらわないともったいない」という思考にならないように、求職者の迅速な再就職を促進し、経済的な支援を行うことを目的としています。
再就職手当をもらえる条件
再就職手当を受給するには、以下の条件を満たす必要があります
- 失業保険の基本手当の受給資格がある
- 就職日の前日までに失業認定を受けた上で、基本手当の支給残日数が所定給付日数の3分の1以上ある
- 安定した職業に就いた(雇用期間の定めがない、または1年以上の雇用契約)
- 離職前の事業主に再雇用されたものでない(離職前の事業所と密接な関わりがある企業ではない)
- 過去3年以内に再就職手当を受給していない
再就職手当はいくらもらえる?
計算方法は以下の通りです
残りの基本手当日数 | 再就職手当の金額 |
---|---|
3分の2以上 | 残りの基本手当の60% |
3分の1以上3分の2未満 | 残りの基本手当の50% |
例えば、1日あたりの基本手当が5,000円で、残りの給付日数が90日の場合
- 5,000円 × 90日 × 60% = 270,000円
となります。
再就職手当の申請方法
- 再就職が決まったら、すぐにハローワークに報告する
- 再就職後、ハローワークで「再就職手当支給申請書」を受け取る
- 必要事項を記入し、新しい勤務先の証明を受ける
- 申請書と必要書類をハローワークに提出する
ハローワークだけでなく、その他の求人サイトなどを使って就職した際にも最初の要件を満たしていれば受給することが可能です。
注意点
- 再就職後1年以内に自己都合で退職した場合、再就職手当の返還が必要になる場合があります
- 再就職手当を受給すると、その後の失業給付に影響する可能性があります
まとめ
再就職手当は、早期の再就職を後押しする有益な制度です。条件を満たしていれば、経済的な支援を受けられるので、積極的に活用することをおすすめします。ただし、長期的なキャリアプランを考慮しながら、慎重に判断することが大切です。再就職活動中の方は、この制度を念頭に置きつつ、自分に合った仕事を見つけていくことが重要です。
わからないことがあれば、コンシェルジュに相談してみてはいかがでしょうか?